在宅医療への薬剤師の参加

 

医療関係者向けの記事です。

 

潜在的な飲み忘れ等の年間薬剤費の粗推計=約500億円
残薬の整理も大事だが、その他に在宅医療へ参加する意義はないのか?

薬剤師として実務をしているとコメディカルの連携において蚊帳の外の状態だと実感する人は多いのではないかと思います。これは、蚊帳の外の状態にさせられているのではなく、薬剤師が勝手に蚊帳の外にいるだけではないでしょうか?

日本薬剤師会の調査では、薬局の参加意思である「訪問薬剤管理指導」「居宅療養管理指導」の届出は薬局の65%だそうですが、訪問の実績がある薬局は約14パーセントにとどまっているそうです。
(薬を置いて帰ってくるだけで、本人・家族・施設職員とのコミュニケーションが皆無な薬局も入っているのかは不明)
退院時共同指導に関しては、500の薬局へ調査し回答のあった350薬局中で5件の薬局でしか算定がされていなかったとのことです。
(当局は関係医療機関様の計らいで昨年10月から2件の算定)
[PDF]在宅医療における薬剤師の役割と課題

閉鎖的な仕事をしてきた薬剤師に500億の負担を預けるには荷が重い気もしますが、そろそろ本格的に外に向けた仕事をしないと駄目なのではないでしょうか?

在宅薬学会

最近、私も学会員になった「日本在宅薬学会」の理事の先生は中々変わった経歴の方です。在宅医療に興味のある薬剤師さんは参考にしてみて下さい。
残薬費を減らす他に薬剤師がやれる事に気付くきっかけになるかもしれません。