一般医薬品のネット販売

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政府が6月14日に閣議決定した成長戦略に、全面解禁が盛り込まれた一般用医薬品のインターネット販売は全面解禁とはならなかったようです。

成長戦略は最終的に第1類のうち25品目を販売解禁の例外対象としたことで、安倍晋三首相がみずから表明した「全面解禁」からは大きく後退し、「名ばかり全面解禁」との酷評も。

薬のネット販売に関して、薬剤師的にどうかと問われると「是でも非でもない」というのが素直な意見かもしれません。消費者目線で考えれば同じ物を安く買えることに大きなメリットを感じるのは当たり前ですね。

同じ物を安く買うのだから「安かろう悪かろう」はないのか?

これはあるのではないでしょうか?
同じ物でもただ置いて飾っておく物ではなく、体内に入れる物であるということは副作用等を気にするのは当たり前で、薬とは「狙った効果が当たり前に出る」ものではないということです。
画像のような薬剤を透析患者さんが飲み続けた場合、普通に考えればゾッとします。相談されればアセトアミノフェンをオススメできるんですけどね。
そこに対面販売の意義があると思っていたのですが・・・

つまりネット購入は自己責任で・・・というのが原則なのか?
ドラッグストアで原物確認(ついでに相談)し、ネットで購入(楽天だと楽天ポイントもおいしい)という流れになるのでしょうか。
60代のネット使用率が70%を超える今日、1類で誇大広告は無いと信じたいが、自分に合わない薬をネットで購入し逆に体調を崩し病院に通院する・・・、この流れが政府の戦略と相反するものとならないことを願いたいです。

ネットで薬を買い、定期薬との併用や自身の体調に合うものか迷ったら当局までぜひ御相談下さい。